中核症状って具体的にはどんな症状?


介護のプロ道場、今日のお題は
「中核症状とその対応」です。

それでは問題です!
認知症の人には、たくさんの情報を伝える。

正解は◯×どちらでしょう?

認知症 中核症状
トラ子とウシ夫は根津
みのりカフェに出かけたようです。

正解は、 × でした!

【今日の解説 認知症の中核症状と対応】

認知症になると理解・判断力が低下するため、一度にたくさんの情報に対処できなくなります。

今日は認知症の中核症状である、記憶障害、見当識障害、理解・判断力の低下、実行機能の低下と、その対応について解説します。

【記憶障害】

目や耳が捕らえたたくさんの情報の中から、関心のあるものを一時的に捕らえておく「海馬」と、重要な情報を頭の中に長期に保存する「大脳皮質」の働きにより、記憶が成立します。

認知症では、海馬と大脳皮質の働きが低下するため、新しいことが覚えられない以前の経験そのものを忘れてしまうという、記憶障害が起こります。

同じことを繰り返し質問されても、そのたびに応答することが大切ですが、ご家族がそれによって疲弊しないような対応も必要です。

【見当識障害】

見当識(けんとうしき)とは、現在の年月や時刻、自分がどこにいるかなど基本的な状況を把握することです。

時間に関する見当識が薄らぐと、予定に合わせて準備することができなくなります。もう少し進むと、時間感覚だけでなく日付や季節、年に及び、季節感のない服を着る自分の年がわからないなどが起こります。

場所に関する見当識が薄らぐと、近所で迷子になったり、夜、自宅のトイレの場所がわからなくなったりします。

見守りや、さりげないアドバイスが必要です。

 

【理解・判断力の障害】

認知症になると、ものを考えることにも障害が起こります。考えるスピードが遅くなりますが、時間をかければ自分なりの考えに至ります。一度に処理できる情報の量が減り、たくさんの事を伝えるとますます混乱してしまうので、シンプルに伝えればわかります。些細な変化、いつもと違う出来事で混乱しやすくなります。

そして、観念的なことと、現実的、具体的なことが結びつかなくなります。「倹約は大切」と言いながら、勧められれば高価な買い物をしてしまうということが起こります。

目に見えないメカニズムが理解できなくなるので、自動販売機や交通機関の自動改札、銀行のATM、全自動の洗濯機、火が目に見えないIHクッカーなどもうまく使えなくなります。

なじみの生活環境を保つことと、予想外のことが起こったとき、補い守ってくれる人がいれば、日常生活は継続できることが多いのです。

 

【実行機能障害】

通常は頭の中で計画を立て、予想外の変化にも適切に対応し、段取りしてスムーズに進めることができます。しかし、認知症になると計画を立てたり段取りをしたりできなくなるため、家事や車の運転などがうまく行えなくなります。

例えば料理でも、一つ一つのことは行えますし、身体で覚え込んだ記憶(手続き記憶)も影響されづらいと言われています。
一緒に家事をしたり、身体で覚えていることを見いだして、役割を持ってもらう、などの対応が有効です。

 

認知症になっても、その人そのものは変わりません。感情があり、今までの習慣に基づいた生活があります。

認知症によってできないこと、わからないことを、無理矢理させようとするのではなく、できる所を見つけ、その人のペースで手助けをすることが大切ですね。


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