徘徊するのはなぜ?


介護のプロ道場、今日のお題は
「徘徊とその対応」です。

それでは問題です!
徘徊とは目的なく歩き回ることである。

正解は◯×どちらでしょう?


正解は、 × でした!


【今日の解説 徘徊とその対応】

初期の頃には、徘徊は、認知症の中核症状である見当識障害・記憶障害によって、ある目的を持って歩き回る場合が多いと言われています。認知症末期には広範囲の脳障害により、目的なく歩き回る場合もあります。

見当識障害・記憶障害による徘徊の事例をあげてみると・・・
よく行く場所に出かけたものの、行き先や帰り道がわからなくなってしまい歩き回ることがあります。(見当識障害)

特に夕方薄暗くなってくると、場所を認識する働きが下がってしまうので、暗くなる前に帰ってこられるよう時間の調整をしたり、あるいは一緒に出かければ外出が可能です。

 

現在の生活を忘れてしまい(記憶障害)「仕事に行く」「夕食の買い物に行く」「子どもを迎えに行く」と出かけて歩き回ることもあります。これは自分の年齢を認識できなくなった見当識障害も関連します。

また、施設への入所や引っ越しなどで生活環境が変わった場合には、新しいことを記憶することが難しいため、「家に帰る」と言ったり、実際に出かけることもよく見られる行動です。


トイレの場所がわからなくなってしまう(記憶障害、見当識障害)ことにより、家の中を歩き回り、間に合わずに失禁してしまうこともあります。

 

これらの事例に共通していることは、ある目的をもって行動していることです。

周囲からみると現在の生活に見合う行動でなくても、記憶障害や見当識障害がある本人にとっては、普通に行動しているだけなのです。

宅配すし屋さんのCMで、夜間病院のドアを叩く、というシーンがありますが、これはまさに、現在の生活を忘れてしまい、子育て中の頃、急病になった子どもを夜間病院に連れて行くという思いからその行動をとっているのです。行動には意味ということがよくわかりますね。

本人は、普通だと思っている生活と、実際の生活との違いを感じ、不安になっているため、否定したり、出かけることを制止するとかえって不安を強めてしまいます。


しばらく一緒に歩いたり、話を聞いたりすることで、本人の不安が落ち着き、納得することもあります。

夕方になると徐々に脳の機能が低下するため、短時間の昼寝をして脳を休めることも効果的です。

また、痒みや痛み、脱水など身体の調子が悪いところがあると、症状が強くなることもあるため、合わせて身体の観察をして、病院に受診することも必要です。

忙しい毎日だと思いますが、まずは利用者さんの行動を、よく見て考えていきたいものですね!


介護のプロ道場 365日メール講座は
こちらのフォームからお申し込み下さい。

メールアドレス
お名前(姓)
お名前(名)


※メールの受信制限をされている方は、

mail@kaigopro-dojyo.com を「受信可」に設定をお願いします。

お問い合わせはこちらをクリックして下さい