そういえば、疥癬って何?


介護のプロ道場、今日のお題は
「疥癬の基礎知識」です。

それでは問題です。
疥癬はヒゼンダニによる感染症である

正解は◯×どちらでしょう?

疥癬 感染予防 介護のプロ道場

正解は、◯ でした!

【今日の解説 疥癬の基礎知識】
疥癬はヒゼンダニという0.2〜0.4mm程度の小さなダニが、人間の身体に寄生することによる感染症です。

 

ヒゼンダニのメスは、人間の皮膚の角質にトンネル(疥癬トンネル)を掘り、その中に卵を産み、卵は3~4日で幼虫となり、10~14日で成虫となります。

ヒゼンダニの幼虫、若虫、雄成虫は、人の皮膚表面を歩き回るために、皮膚同士の接触によって感染します。

かゆみの原因の多くは、ヒゼンダニのや脱皮した抜け殻に対するアレルギー反応で、ヒゼンダニそのものではありません。

 

疥癬には、通常の「疥癬」と、重症型の「角化型疥癬(ノルウェー疥癬)」の2つのタイプがあります。集団感染を起こすのは角化型疥癬(ノルウェー疥癬)です。

通常、疥癬で寄生するヒゼンダニの数は数十匹〜1000匹以内ですが、角化型疥癬の場合は、100〜200万のヒゼンダニが寄生するため、感染力も強くなります。

 

通常の疥癬は、長い時間、肌と肌が直接ふれることで感染します。少しふれる程度であれば感染することはほとんどありません。

疥癬の利用者さんが使用した寝具や衣類などを交換せずに、すぐに他の人が使用することで感染することもまれにあります。

 

ヒゼンダニは、乾燥に弱く、人間の身体から離れると2〜3時間で死滅します。

また熱にも弱く、50℃では10分程度で死滅するので、基本的には加熱処理で殺虫します。

 

通常疥癬であれば、同室で布団を並べて寝ない長時間肌と肌を接触させない寝具や衣類など肌に触れるものの共用を避ける感染対策を行います。

角化型疥癬(ノルウェー疥癬)の場合は、ヒゼンダニが大量に寄生しているため、隔離、衣類・寝具の交換時はすぐにビニール袋に入れて、他の方の衣類と分けて洗濯すること、毎日の入浴浴室の洗浄消毒などが必要です。

通常の疥癬なのか、角化型疥癬(ノルウェー疥癬)なのか、しっかり把握しておくことが大切です。

 

通常疥癬の場合は、約1〜2ヶ月の潜伏期間を経て、腹部・大腿部などに赤色の発疹が出ます。強い痒みで睡眠を妨げることもあります。

手指には疥癬トンネル(わずかに盛り上がった線状の発疹)が特徴的です。

症状と、顕微鏡でヒゼンダニや卵の存在を確認することで診断されます。

 

治療には、内服薬(イベルメクチン)や外用薬(オイラックス)を使用し、適切な治療を受ければ、2週間くらいで治癒します。

自己判断でステロイド剤入りの軟膏を使い続けると、皮膚の免疫力が低下して、症状が悪化することがあるので、注意しましょう。

 

一般医薬品として販売されていたイオウ入浴剤のムトーハップは、硫化水素発生のため、2008年に販売自粛後、現在では生産が中止されています。

 

入所時には、痒みの有無の確認や、皮膚状態のチェックが必要です。通常疥癬の場合は、隔離は必要ありません。過剰な感染予防により、利用者さんの生活の質を落とさないような配慮が必要ですね。

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