リハビリを嫌がる人にはどうしたらいいの?


介護のプロ道場、今日のお題は
障害の受容過程と援助」です。

それでは問題です!
リハビリ拒否は問題行動である。

正解は◯×どちらでしょう?

障害の受容過程

正解は、× でした!

【今日の解説 障害の受容過程と援助】

リハビリテーション(以下リハビリと略)を嫌がるのは、問題行動ではありません。

今まで普通にできていたことが急にできなくなった、これは本人にとっては、重大な出来事です。

 

突然に身体に起こった変化を受け入れるためには、段階があると言われています。

これを「障害の受容過程」といい、いくつかの理論がありますが、ここでは日本で多く用いられている上田の理論を紹介します。

 

1、ショック期:急に起こった障害に対して対応できず、何も感じなくなっている状態。 

大切にされている、という事が伝わるように、基本的な身体ケアを丁寧に行います。

 

2、否認期:障害を否定し、認めたくないという気持ちになる。 

否認期に現実を直視させるような説得はあまり効果がないと言われています。

否認していることを受け止め、心地よさを感じられるように身体ケアを行い、正しい知識と情報を状況に合わせて伝えます。

 

3、混乱期:障害を否認しきれず混乱し、悲しみ、怒り、恨みを周囲の人や自分自身に向ける。

悲しみや怒りの感情を受け止め、否定することなく話を聴きます。

否認期と同様に、心地よさを感じられるように身体ケアを行い、取り交わした約束を守ります

 

4、解決への努力期:感情的になっても何も変わらないと知り、前向きな解決に向かって努力しようとする。 

訴えに耳を傾け、支持を続けるとともに、食べこぼしや排泄が間に合わずに服を汚してしまうなどの、失敗体験を少なくするために、環境を整えます

 

5、受容期:価値観が変わり、障害を持って生きる自分自身を前向きに捉えるようになる。

新しい生活への適応を支持し、援助します。環境を整え、自立に向けた具体的な行動がとれるように支援します。

 

障害の受容過程には個人差が大きいので、いずれかにあてはめることは難しく、また時が過ぎればすべての人が「受容期」に到達するとも言えません。

そして、周囲の人との関係、成功や失敗の体験、リハビリに伴う苦痛により、それぞれの段階を行きつ戻りつします。

本人が「リハビリを強制されている」と感じていると、リハビリの効果も充分に発揮できず、また本人の人生に対する気力を削ぐことにもなりかねません。

まずは、本人がどのような気持ちでいるのか、なぜリハビリを嫌だと思うのかをよく聴いて、その時期に応じた援助をすることが求められますね。


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