ご遺族の気持ちって?


介護のプロ道場、今日のお題は
「悲嘆(グリーフ)とは」です。

それでは問題です!
ご遺族はただ落ち込むだけの日々を過ごす。

正解は◯×どちらでしょう?

弄便 認知症

正解は、× でした!

【今日の解説 悲嘆(グリーフ)とは】

大切な人との死別を経験すると、無意識のうちに亡くなった人の事ばかり考えて落ち込むばかりでなく、死別から立ち直ろうと努力もしています。

これらの想いで心が揺れ動き、不安定な状態になり、身体にも何らかの反応が出る事を「悲嘆(グリーフ)」といいます。

深い悲しみをすぐに減らす事や、取り除く事はできませんが、安心して自分の気持ちや感情などを表現でき、心を開いて話を聞いてもらうことができる人や場が、求められています。

 

悲嘆のプロセスには、様々な種類があります。ここではアルフォンス・デーケンによる、12段階を紹介します。

1)精神的打撃と麻痺状態:死別によってのショックによって現実の感覚が麻痺状態になる。心身のショックを和らげようとする防衛規制。

2)否認:相手の死という事実を否定する。

3)パニック:身近な死に直面した恐怖によるパニック状態に陥る。

4)怒りと不当感:「私だけがなぜ?」のように、不当な苦しみを負わされたという感情から、強い怒りを感じる。 

5)敵意と妬み:周囲の人々に対して、やり場のない感情をぶつける

6)罪意識:過去の行いを悔やみ自分を責める(悲嘆の行為を代表する反応)

7)空想形成:故人がまだ生きているかのように思い込み、実生活でもそのように振る舞う。

8)孤独感と抑うつ:気分の落ち込み(健全な悲嘆のプロセスの一部分)

9)精神的混乱と無関心:日々の生活目標を見失った空虚さから、どうしていいかわからなくなる。

10)受容:自分の置かれた状況をみつめ、現実に勇気を持って直面しようとする。

11)新しい希望 ユーモアと笑いの再発見:ユーモアと笑いは健康的な生活に欠かせない要素。

12)立ち直り 新しいアイデンティティの誕生:苦悩に満ちた悲嘆のプロセスを経て、より成熟した自己に生まれ変わる。

 

これらの段階は規則正しく現れるわけではなく、いくつかの段階が同時に現れたり、または、数段階先に進んだり、はたまた、 後戻りしたり、不規則に様々な段階が現れたりします。

感情を無意識に抑え込んでしまい、長年にわたって、不安定な心のままで過ごす人もいます。

こうした悲しみに暮れる人々が、内にしまい込んだ思いや感情などを自分の外に出せるように、周囲の人々が支え、受け止めて共感していくことが「グリーフケア」です。

 

深い悲しみをすぐに減らす事や取り除く事はできませんが、安心して自分の気持ちや感情などを表現でき、心を開いて話を聞いてもらうことができる人や場が、求められています。

 

約3週間にわたった、がんと看取りについてお話は、今日でおしまいです。

明日からは、それぞれの生活場面における心と身体の仕組みをお届けします。

 


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