杖歩行介助、どうしたらいいの?


介護のプロ道場、今日のお題は
「杖歩行介助のポイント」です。

それでは問題です!
杖を使うことで、支持基底面を広げ安定性を高める。

正解は◯×どちらでしょう?

杖歩行介助 移動の介助 日常生活動作

正解は、◯ でした!

【今日の解説 杖歩行介助のポイント】

杖を使うことで、支持基底面を広げ、安定性を高めることができます。

 

歩行は、立位から、片方の下肢を軸にしながら、反対側の下肢を前に振り出し、この動きを交互に繰り返す動作です。

そのため、歩行に関しては、下肢や体幹(たいかん)の筋力によって、重力に逆らって自分の体重を支え、視覚や平衡感覚によりバランスをとり、立位を保つ能力が必要です。

 

そして、交互に足を前に降り出す、ということは、常に重心の移動をしているということです。それぞれの支持基底面の中心に重心があることで安定をするのですが、骨盤内にある重心は立位では高い位置になるため、不安定になりやすいのです。

さらに高齢者は、腰が曲がり、前傾姿勢になるため、重心が支持基底面の中央よりも前方に位置してしまい、歩行が不安定になります。

 

そこで、杖を使うことで、支持基底面積を広げ、安定性を高めます。

杖は麻痺がある場合は健側に、筋力低下などの場合には、自由に使える方に持ちます。

 

杖は杖の先端を足底から横に15cmくらい離して付き、足の付け根(大転子部)に握りがくる高さに調節します。

杖の長さが合っていないと、重心が支持基底面の中央からずれてしまいますので、バランスを崩してしまいます。

 

杖は利用者の身体状況や歩行状態に合わせて専門職と相談して使用します。

杖の先のゴムの部分(チップ)は摩耗すると、滑ってしまい危険なため、適宜点検し、必要に応じて交換します。

 

平坦な道では、3点歩行(杖→患側→健側)と、2点歩行(杖と患側を同時に出す→健側)があり、3点歩行は安定性が高く、2点歩行は速度が速いという特徴がありますが、安定性を重視することが大切です。

歩行の際には、介助者は患側の斜め後ろに立ち、利用者をいつでも支えられる体勢をとるようにし、姿勢や歩幅、膝の上がり具合、杖をつく位置、歩行の速度などに注意しながら見守ります。

 

階段を昇る場合は、杖→健側→患側の順で、介護者は利用者の患側斜め後方に位置し、降りる場合は、杖→患側→健側の順で、介護者は利用者より一段下に降りて、患側斜め前方に位置するようにします。

手すりをつかんだ方が安定感が高くなることも多いです。上記の杖を手すりに置き換えてみましょう。降りる場合には後ろ向きに降りた方が楽なこともあります。

 

時には歩行時の重心移動を意識したり、腰を曲げて歩いてみたり、片方の膝を曲げない状態で歩いてみたりして、どのようにしたら歩きやすいかを体感してみるのもおススメです!


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