排尿の異常ってどんなこと?


介護のプロ道場、今日のお題は
尿の回数・量の異常」です。

それでは問題です。
尿の回数や量の変化は、病気によるものではない。

正解は◯×どちらでしょう?

うがい 介護のプロ道場

正解は、× でした!

【今日の解説 尿の回数・量の異常】

尿が近い・回数が多い(頻尿)、尿が多い(多尿)、尿が少ない(乏尿)、尿が出ない(無尿)などは、病気の症状である可能性があります。

尿の回数・量の異常から、考えられる病気を考えてみましょう。

 

尿が近い、回数が多い(頻尿):起きている間に8回以上、夜間睡眠時に2回以上排尿すること

頻尿で、排尿時に痛みを感じたり(排尿痛)、尿が残っている感じがしたり(残尿感)する場合には、膀胱炎を疑います。尿が出る場所(尿道口)には大腸菌が多く存在するため、そこから膀胱に菌が入り込み炎症を起こすことが多いと言われています。

膀胱から尿管へ、そして腎臓へと菌が広がっていくことを上行性感染(じょうこうせいかんせん)といい、腎臓の炎症を引き起こし、ひどくなると腎臓が働かなくなってしまうことがあるので、膀胱炎を早めに見つけて治療しておくことが必要です。

 

男性で尿の出にくさ、残尿感を伴う場合、前立腺が大きくなっていること(前立腺肥大症)が考えられます。膀胱の出口を圧迫し、膀胱の中に常に尿がたまっていると、頻繁に尿意を感じるのに、尿がすっきりでない、という症状が現れます。

男女問わず、膀胱炎を繰り返していたり、麻痺などにより尿がスッキリ出せないため、膀胱の中に常に尿がたまっている場合にも、同じように頻繁に尿意を感じます。

 

頻尿であっても、排尿痛、残尿感が無い場合には、過活動膀胱の可能性もあります。日本で800万人以上の患者さんがいるといわれている病気で、脳血管障害やパーキンソン病などの病気により、脳と膀胱の間の神経のトラブルが原因の場合と、神経のトラブルが原因ではない場合とがあります。

尿がそれほどたまっていないのにすぐに尿意をもよおし、尿の回数が多くなります。排尿を我慢できず失禁してしまうこともあります。

 

尿が多い(多尿):1日3リットル以上の尿が出る(通常1〜1.5リットル)

糖尿病の場合には、多くなりすぎた血液の中のブドウ糖を、水分と一緒に身体の外に出そうとするため、尿の量が多くなり、回数が増えます。

頻度としては高くありませんが、抗利尿ホルモンの異常により、腎臓での水分の吸収ができなくなる尿崩症(にょうほうしょう)でも、尿の量が多くなり、回数が増えます。

多尿の場合には、身体の水分が足りなくなるのを補うために、たくさん水分を飲む(多飲)も伴います。

 

尿が少ない(乏尿):1日400ミリリットル以下、尿が出ない(無尿):1日50ミリリットル以下

腎臓の働きが低下して十分な量の尿を作れない(腎機能不全)、身体の中の水分が不足する脱水が考えられます。

また、尿路(腎臓・尿管・膀胱・尿道)のどこかに石ができたり(尿路結石)、前立腺の肥大によって膀胱をせき止めてしまうと、尿が極端に少なくなったり、出なくなったりすることがあります。

この場合は、尿は作られているのに、身体の外に出せないため、腎臓に尿がたまってしまいます(水腎症)。腎臓に尿がたまったままにしておくと、尿を作るための、糸球体・尿細管に負担がかかり、ついには、尿を作り出せなくなってしまいます。

 

回数や量だけではなく、尿の性状の異常もあります。次回は尿の性状から考えられることをお話ししたいと思います。

 


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