尿失禁がある方のケアって?


介護のプロ道場、今日のお題は
「尿失禁のケア」です。

それでは問題です。
尿失禁をしないために水分は控える。

正解は◯×どちらでしょう?

尿失禁 介護のプロ道場 介護ラボしゅう

トラ子 とウシ夫は、介護ラボしゅうに参加してきました!

 

正解は、× でした!

【今日の解説 尿失禁のケア】

尿失禁をおそれて、水分を控えてしまうと、かえって尿がためられなくなったり、炎症が治りづらくなったり、脱水を起こしたりすることもあります。

尿失禁にはいくつかの分類があり、それに応じた対処を行います。 それぞれの分類別に対処法をみてみましょう。

 

(1)切迫性尿失禁

男女ともに高齢者に多くみられ、急に尿意を感じ、膀胱が収縮してしまうため、トイレまで間に合わず失禁してしまいます。

膀胱は伸び縮みのできる筋肉の袋ですが、加齢や脳血管疾患、パーキンソン病、認知症などによって、膀胱の筋肉の弾力性が低下し、しっかり伸びることが出来ず、すぐに収縮してしまうために起こります。

泌尿器科に受診をして、薬物治療(抗コリン剤など)とあわせて、少しずつ尿を我慢する膀胱訓練や、骨盤底筋訓練を行います。

具体的には、医師の指示のもと、1日1,200 ml〜1,600 ml程度の水分をとり、排尿間隔を少しずつのばすようにするとともに、尿道を意識して5秒間強くしめ、その後ゆっくり緩めていくという運動を20回繰り返します。(1日4〜5回)

 

(2)腹圧性尿失禁

女性の4人に1人が経験していると言われており、骨盤底筋の筋力低下により、尿道を締める力が働きにくくなります。

そのため、咳やくしゃみ、荷物を持ったりしてお腹に力が入ると、尿もれしてしまいます。

前述の骨盤底筋訓練の効果が現れやすい尿失禁です。出産経験のある女性は、尿失禁の予防にもなるために、骨盤底筋訓練を心がけておくとよいと思います。

 

(3)溢流性(いつりゅうせい)尿失禁

尿が出にくくなり、膀胱内に残ってしまった尿が溢れて出るような失禁です。

男性の場合は、前立腺肥大や前立腺がんによる尿道の圧迫が考えられます。その他にも脳血管疾患や脊柱の疾患、または子宮がんや卵巣がんの手術後に排尿がうまく出来なくなることで、尿が出し切れないことが原因にもなります。

原因となっている疾患の治療をするとともに、泌尿器科に受診をして、まずは膀胱に残っている尿を無くすことが大切です。尿がうまく出せない場合には、尿道に管を入れて尿を出す「導尿」が必要になることもあります。

また、排尿しやすい(腹圧がかかりやすい)姿勢をとるために、少し前屈みになったり、下腹部を圧迫しながら排尿するように説明します。

 

(4)機能性尿失禁

麻痺や筋力低下などででトイレが間に合わない、認知機能の問題でトイレの場所がわからないなどが原因となって起こる失禁です。

運動機能の問題がある場合には、排泄行動の中で、どこがうまくいかないのかよく観察して、トイレに行きやすい生活環境を整え、着脱しやすい衣類を選びます。また排尿パターンにあわせて、排尿を促します。

認知機能に問題がある場合には、トイレに行きたいサイン(そわそわする、歩き回るなど)をみつけ、トイレに誘います。

トイレの場所がわからなかったり、間違って覚えている場合、一緒に行きつつ、表示や明るさを工夫して、本人がトイレとわかるように環境を整えます。

 

尿を漏らすということは、本人にとってたいへんショックなことです。とがめることなく、可能な限り以前と同じような排泄行動が出来るようにしたいものですね。

排尿のサインや排尿パターンをよく観察し、環境を整え、誘導をするとともに、脱ぎ着しやすい服装を好みの服の中から選べるようにアドバイスします。

尿失禁の量によって、尿とりパッドや、吸水下着などを活用します。尿失禁後は外陰部の湿度が高くなり、皮膚のトラブルや、感染を起こしやすくなりますので、適宜パッドを交換したり、ウォシュレットを使い、陰部を清潔に保ちます。

 

 

 


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