便が出るしくみって?


介護のプロ道場、今日のお題は
「排便のしくみ」です。

それでは問題です。
排便に関係するのは、膝蓋腱反射である。

正解は◯×どちらでしょう?

脳の構造 排便のしくみ 介護のプロ道場

正解は、× でした!

 

【今日の解説 排便のしくみ】

排便に関係するのは、排便反射や胃・結腸反射です。ちなみに膝蓋腱反射とは、膝の下をハンマーのような物で軽く叩いて、足が動くような反射です。神経障害の有無を確認するために行います。

 

胃で消化され、小腸で吸収されたあとの食べかす(主に食物繊維)は、大腸に到達した時、90%が水分です。

上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸と進んでいくうちに水分大腸壁から吸収され固形化し、直腸に到達した時には、水分が75%程度の便を形成します。口に入った食べ物が直腸に到達するまでは24〜72時間かかります。

 

直腸に便がある程度たまると、直腸の壁が伸びます。その刺激が脊髄を通って大脳に伝わり「便意」として感じます。しかし、排便の環境が整わないと、大脳は排便のGOサインを出しません。

排便を抑える刺激が脊髄を通って骨盤神経、陰部神経に伝わり、内肛門括約筋、外肛門括約筋を緊張させて、便を出さないようにします。

 

トイレに行き、排便の準備が整うと、排便を抑えていた刺激が解除され、いよいよ排便のGOサインが出ます。

呼吸を止めて横隔膜を下げ、腹筋を緊張させて腹圧を高めます。同時に内肛門括約筋、外肛門括約筋が緩み、排便します。

このとき腸の蠕動(ぜんどう)運動が増加し、便の摘出を助けます。これが排便反射です。

 

排便時には姿勢も大きな役割をもちます。足底を床につけ、足が膝関節より内側に位置するようにすると、やや前屈みに座ることができます。この姿勢になると、直腸が肛門に対して垂直に位置し、重力がかかりやすくなります。

 

食事をした後は、胃腸が動くため排便反射が起こりやすいといわれています。これが胃・結腸反射です。

特に朝は、身体を起こし、長時間休んだ後に食べ物が入る刺激で、排便反射が起こりやすい時間帯であるといえます。

排便反射はリラックスしている時(副交感神経優位)の時に起こりやすいようです。旅行中は便秘をするけれど、慣れた自宅に戻ると、便秘が解消される、という経験をされた方も多いと思います。

 

食事内容や、生活習慣、また大腸の働きが乱れると、下痢や便秘を引き起こしてしまいます。

排便のしくみを知り、排便反射を起こしやすくするような排便環境や習慣へのサポートが大切ですね。


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