人工肛門ってどうなってるの?


介護のプロ道場、今日のお題は
「人工肛門の基礎知識」です。

それでは問題です。
人工肛門からは、自分の意志に関わらず便が出る。

正解は◯×どちらでしょう?

人工肛門 排泄 ストーマ 介護のプロ道場

ウシ夫とトラ子は先日、すまいゆ藤間さんに見学に行ってきました!とても居心地の良い、素敵な「すまい」でした!

 
正解は、◯ でした!

【今日の解説 人工肛門の基礎知識】

人工肛門とは、手術によって腹部に新しく作られた便の出口のことです。腹部に作られた尿の出口も含めて、「ストーマ」といいます。

人工肛門では、自分の腸の一部を腹部から外に出して排泄をします。肛門は残っていますが、大腸とつながっていないので、肛門からの便は出なくなります。

直腸は、便を貯める、便を我慢する、そして便を出す働きがありますが、人工肛門に直腸のような便を貯める働きはないため、自分の意識に関わらず便が排泄されます。そのため、便を受け止めるために、人工肛門用の装具を腹部に貼る必要があります。

装具は、皮膚保護材という直接皮膚に貼り付けるもの(面版:めんばん)と、便を受け止める袋(パウチ)で構成されています。大きく分けると、面板と袋が一体になっているワンピース型と、面板と袋が分かれているツーピース型があります。

面版は、皮膚を排泄物から保護したり、正常な皮膚の働きを保つ働きがあり、袋の部分は耐水効果や防臭効果があります。

装具を交換する時期は、一般的に週2~3回で、装具の交換までは同じ袋を何日か貼っておき、袋に排泄物が貯まったら、出すようにします。

ツーピースタイプのものは、入浴用のキャップなどをつけることも可能です。

 

装具は、自分の人工肛門やお腹の形にあったものを選びます。排泄物の漏れや皮膚のかぶれなどトラブルがある時には、ストーマ外来や、専門の看護師に相談するようにします。

なお、平成23年に日本オストミー協会からの質問を受けて、厚生労働省は、ストーマの装具交換について、「状態が安定しており、医療職の関与がある場合は、定期的に連携を図ることを条件に医療職以外の方も装具交換を行える。」という回答がありました。

詳しくは、日本創傷・オストミー失禁管理学会のサイトをご参照下さい。

 

人工肛門は、直腸の病気の治療のための一時的なものと、永久的なものとに分かれます。
永久的な人工肛門造設術を受けると、造設直後から身体障害(4級)の認定対象になるため、各自治体の窓口で相談するようにします。

ストーマを持っている人のことを「オストメイト」ともいいます。(オストメイト対応トイレは、ストーマのケアがしやすいような設備が整っています。

人工肛門をつけていても、入浴も外出も、旅行も可能です。

患者会の「日本オストミー協会」にも情報が集まっていますので、ご参照下さい。

 

さて、排泄シリーズは今日でおしまいです。次回からは「入浴」を取り上げていきたいと思います。


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