今さら聞けない、やけどのこと。


介護のプロ道場、今日のお題は
「やけどの基礎知識」です。

それでは問題です。
入浴中にやけどをしても重症になることはない。

正解は◯×どちらでしょう?

やけど トラストライズアカデミー 介護のプロ道場 入浴

今日の画像ゲストは、実務者研修で講義を担当させていただいている、トラスト・ライズ・アカデミーさんです。

 

正解は、× でした!
【今日の解説 やけどの基礎知識】

浴槽内の湯やシャワーなどによってやけどをすると、範囲が広くなりやすく、さらに高齢者は皮膚が薄いためやけどが重症化しやすい傾向にあります。

 

やけどとはどういうことなのか、今一度確認をしてみましょう。

 

やけど=熱傷(ねっしょう)は高い温度の刺激によって、皮膚が傷ついた状態のことです。
熱湯や熱した油などの高い熱源による熱傷の他、カイロなどの低温熱源に長時間触れることによる低温熱傷、電流による電気熱傷、強い酸などの薬品による化学熱傷、放射線を浴びることによる放射線熱傷などがあります。

また、火事などで熱い空気を吸い込むことによる気道熱傷は、呼吸を困難にしますので、生命に関わります。

 

皮膚の熱傷の症状としては発赤(ほっせき)、水疱(すいほう)、疼痛(とうつう)です。

熱傷の面積が広いとショック状態(血圧低下、尿量の減少、頻脈)、感染症などの全身症状が現れ、生命に危険を及ぼすこともあります。

 

熱傷は、傷ついた皮膚の深さで分類すると、以下の4段階に分かれます。

1度熱傷
・表皮のみの損傷。(日焼けは1度熱傷です。)
・赤くなり、ヒリヒリした痛みがあります・
・一時的に色素沈着がありますが、数日で自然に治り、跡は残らないことが多いです。

 

浅達性2度熱傷(SDB)
・表皮基底層(真皮上層)までの損傷です。
・水疱(水ぶくれ)ができ、強い痛みがあります。
・1〜2週間で治癒し、色素沈着などが起きますが、跡はあまり残りません。
 ただし、ケアによっては、跡が残ることがあります。

 

深達性2度熱傷(DDB)
・真皮深層までの損傷です。
・水疱ができ、水疱の下の皮膚が白くなります。痛みは強くありません。
・治癒までに1〜2ヶ月かかり、で表面に跡が残ってしまうことが多いです。

 

3度熱傷
・皮下組織までの損傷です。
・表面は白くなり、水疱はできません。壊死していることもあります。
・皮膚感覚が失われているため、痛みは感じません。
・治癒までに2ヶ月以上かかり、皮膚の移植が必要となることもあります。皮膚がケロイド状になることもあり、皮膚が引きつったり、動きが悪くなる場合もあります。

 

また2度、3度熱傷の場合は、損傷を受けた皮膚の面積によって、重症度が変わります。

軽度熱傷(外来通院で治療)
2度熱傷で15%以下、3度熱傷が2%以下


中程度熱傷(一般病院に入院し治療)
:2度熱傷が15
〜30%、3度熱傷が3〜10%

重症熱傷(専門病院に入院し治療が必要)
:2度熱傷が30%以上、3度熱傷が10%以上、気道熱傷

 

熱傷範囲の目安として、成人の場合、手のひらを1%、顔を含めた頭部が9%、左右の上肢それぞれ9%、前胸腹部が18%、背・臀部が18%、左右の下肢がそれぞれ18%陰部を1%と考える「9の法則」で考えます。

 

成人の場合、熱傷の範囲が2度と3度を合わせて15%を超えると、体の中の体液が奪われ、血圧が急激に下るショックという状態に陥ることがあります。また熱傷を起こした部分は、皮膚のバリア機能が働かないために、感染を起こしやすくなります。

成人の場合は、全体の20%以上、高齢者の場合は全体の10%以上熱傷を負うと、命の危険が生じてしまいます。

 

熱傷(やけど)をしてしまった場合の対処、何より大切な予防については、また次回詳しくお話ししますね!

 


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