口腔ケアはなぜ必要なの?


介護のプロ道場、今日のお題は
「口腔ケアの必要性」です。

それでは問題です。
口腔ケアは、誤嚥性肺炎の予防になる。

正解は◯×どちらでしょう?

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正解は、◯ でした!

【今日の解説 口腔ケアの必要性】

口腔ケアにより、誤嚥性肺炎の予防に繋がることはよく知られていますが、それ以外にも、たくさんの効果が期待できます。

まずは口腔のはたらきとしては、
・噛む=咀嚼(そしゃく)
・飲み込む=嚥下(えんげ)
・つばを出すことで、口の中を清潔に保つ=自浄作用(じじょうさよう)
・会話をする
・顔貌を整える
・・・・というように、さまざなはたらきがあります。

口腔ケアは、これらのはたらきを保ち、また良くすることを目的としています。

 

それでは、口腔内の仕組みを見てみましょう。

・歯:歯の表面は硬いエナメル質で覆われており、噛み切る、すりつぶす役割があります。

・舌:骨格筋でできており、咀嚼・嚥下・発声に関わります。舌の表面には味蕾(みらい)という味覚の感覚器があります。

・唾液:耳下腺、顎下腺、舌下線などがあり、唾液を分泌します。
唾液にはアミラーゼ(糖質消化酵素)、少量のリパーゼ(脂質消化酵素)が含まれています。その他にもリゾチームという殺菌酵素や免疫グロブリンも含まれており、口腔の自浄作用を助けています。

口腔の仕組みからも、口腔は消化器の始まりであり、呼吸器の入り口であり、感覚器でもあり、コミュニケーションにも大きく関わっていることがわかりますね。

 

口腔ケアには、大きく分けると歯磨き、うがい=含漱(がんそう)、清拭、義歯の洗浄があります。それぞれのポイントを挙げてみますね。

 

・歯磨き:歯と歯肉の境目にある、歯垢を除去します。毛先部分の小さい(2cm程度)歯ブラシを歯の根元にあて、細かく動かして歯垢を除去するようにし、最後にしっかり口をすすぎます。

歯垢には1gあたり1000億個の細菌が含まれていると言われています。歯と歯肉の間の溝が病的に(4mm以上)深くなった場合を歯周ポケットといい、この中には歯周病菌を大量に含んだ歯垢がたまってしまい、歯周病を進行させ、歯を失う原因になります。

 

・うがい=含嗽(がんそう):歯の表面にある食物残渣を取り除きます。口に含む量は1回25〜30ml程度が良いと言われています。微温湯(ぬるま湯)以外にも、うがい薬、お茶、レモン水、炭酸水などでも爽快感が高まります。

 

・清拭:うがいができない場合に行います。スポンジブラシや、綿棒などを湿らせて、口腔内を清拭します。スポンジブラシなどを浸した液は、軽くしぼるようにします。液が多いと誤嚥の危険性が高くなります。

舌苔は、舌粘膜に、老廃物、粘液、食物残渣、細菌などが付着したものです。舌苔全てを取り除こうとすると、粘膜を傷つけてしまうので、専用の軟らかい舌ブラシやガーゼなどで、奥から手前に数回拭き取る程度で十分です。

 

・義歯の洗浄:義歯を外して軟らかい歯ブラシで流水で洗浄し、水の入った容器で保存します。歯磨き粉には研磨剤が含まれているので、義歯に傷がつきます。また熱湯につけたり、乾燥させたりすると、義歯の素材が変性してしまいますので気をつけましょう。

 

口腔内がきれいになると、爽快感を得られ、また口腔内を刺激することで、舌を始めとする筋肉の動きを活発にして、発語や表情が豊かになることが知られています。

ただ、自分の意志に反して、口腔内に「モノ」が入ってくることは、とても不快なものです。自分でできる所は自分で、そして了承を得た上で口腔ケアを提供できるようにしたいですね。

 


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