口腔ケアは準備が肝心?


介護のプロ道場、今日のお題は
「口腔ケアの準備」です。

それでは問題です。
まず口腔内を湿らせてから、ケアを行う。

正解は◯×どちらでしょう?

口腔ケア 準備 日常生活ケア 介護のプロ道場

正解は、◯ でした!

【今日の解説 口腔ケアの準備】

歯肉、舌、頬など、口腔内の歯以外の軟らかいところは、粘膜で覆われており、本来は湿っています。

粘膜が乾いた状態でケアをすると、汚れがとりにくかったり、傷がついたり、痛みを感じやすくなったりしますので、口腔ケアを行う前には、まず口腔を湿らせることが必要です。

 

粘膜とは、すこしネバッとした粘液という液体を分泌して、物理的に表面を保護したり、身体に異物の侵入を防ぐ役割を持っています。からだに必要なものを吸収する役割もあります。

 

口の中に分泌されている粘液=唾液は、健康な成人だと、1日1~1.5リットルも分泌れています。唾液で口の中が潤うことで、動きを滑らかにする、表面を保護し病原体の侵入を防ぐ、自分で口の中をきれいする(自浄作用)などのはたらきがあります。

しかし、加齢により、唾液を作る細胞が少なくなってしまうため、唾液の量は減り、口腔内は乾燥しがちになります。

薬の影響で、唾液が少なくなることもありますし、口呼吸をする方も、口から食事を摂れない方も、口腔内は乾燥しやすくなります。

 

口腔内が湿った状態であれば、粘膜は軟らかくなるため傷つきにくくなり、舌苔や痰、食べ物の残りかすなどをふやかすことができますので、汚れも取りやすくなります。

 

口腔ケアの姿勢を整えることも、大切な準備の一つです。

座位が可能であれば、むせないように、顎を引いた状態で口腔ケアができるように体勢を整えます。

座位の保持が難しい場合は、ベッド上でも頭を上げたり横向きになったりして、むせないように注意します。

 

介助をする場合には、感染予防として手袋、マスクを着用しましょう。

口腔ケアのはじめには、まず粘膜の乾燥や荒れの状態、汚れの付き具合、歯の状態、口臭の有無や程度などを観察します。

 

その後、可能な限り口をすすぎ(ブクブクうがい)、口の中を湿らせます。

水をためられない、吐き出せない場合には、顔の向きを変えて、吸い飲みなどで口の中に少量ずつ水を注ぎ、そのままガーグルベースンで水を受けるようにするのもよいと思います。特に寝たままで口をすすぐ時には、むせないように、必ず顔は横向きにします。

あるいは、水で濡らしたスポンジブラシで口の中を湿らせたり、保湿ジェルを口の中に塗って、しばらくしてから口腔ケアをする方法もあります。

 

歯は、歯ブラシで磨きます。残っている歯にしっかりフィットするような、小さめヘッドで、柔らかめの毛がよいようです。

歯磨粉は歯ブラシの先端に少し乗せるくらいで十分です。むせやすい方の場合には、泡が立たないジェル状のものを使うのもよいと思います。

 

歯ぐきや頬などの粘膜はスポンジブラシガーゼ綿棒口腔用ウエットティッシュなどで、擦らずに優しく拭き取ります。汚れがこびりついている場合には、水分や保湿ジェル・スプレーなどでもう少しふやかしてからケアをするようにします。

舌の汚れも同様に優しく拭き取ります。スポンジブラシなどで、舌の奥から手前への一方通行で、数回擦るくらいにとどめておきましょう。

 

一回のケアで完全に取り除けなくても、保湿を繰り返しながら、少しずつきれいにしていきましょう。難しい場合には、歯科医師や歯科衛生士さんに相談をしてみるのもよいですね。

 

口腔ケアの後にも、うがいや、必要時には保湿ジェル・スプレーなどを塗って、口腔を湿らせるようにします。保湿ジェルやスプレーには、味付きのものもありますので、使う方の好みにあったものを選べるとよいですね。

 

 


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