介護のプロ道場、今回のお題は
「高齢者の平熱」です。
それでは問題です!
「高齢者の平熱は、一般的に高めである。」
さて、正解は、◯でしょうか? ×でしょうか?
正解は、×でした!
【本日の解説 高齢者の平熱】
成人の正常体温は36~37℃未満ですが、高齢者は体温が35℃代と低めになることもあります。
そもそも体温とは、熱を作る(産熱)、熱を出す(放熱)によって一定の範囲に保たれています。
熱は、筋肉の収縮・食事・運動・興奮あるいは感染などで作られます。作られた熱は、衣服や暖房、血管を収縮させること維持されます。
また、発汗・血流の増加・呼吸数の増加・冷房・衣服を脱ぐ・冷たい飲み物を飲む、などで熱を身体の外に出します。
高齢者は基礎代謝や血液循環の低下、皮下組織の減少により、体温が低くなりがちです。
一日の中でも変化があり、早朝が最も低く、夕方が最も高くなります。
活動しているときは高くなり、眠っているときは低くなります。
高齢者の平熱は低めになりやすいですが、個人差もありますので、毎日同じくらいの時間に体温を測り、平熱を知っておくと良いでしょう。